■ 子どもが元気に育つ家
子どもが玄関から自室に直行するのではなく、必ず顔を見て「ただいま」「いってきます」と言って会話すること
が大切だと考えます。リビング階段にすることで家族がよく顔を合わせ、自然にみんながリビングに集まるようになるでしょう。子どものお友だちも誰が来ているか分かります。
リビングと続きの和室(畳)は、家族がゴロンと寝転んだり、子どもが走って転んでも大丈夫。座ってくつろいだり、そのそばでママが家事をすれば、子どもたちもきっとお手伝いが楽しくできるはずです。
年に1度の雛飾り、五月人形も家族の集まるリビングの近くに置いておけば、季節を感じ思い出が残るでしょう。
床材をコルクや無垢材など天然のものにすれば、素材のぬくもりや匂いを感じたり、心地よい感触を足で感じ、空間全体に心地良いやさしさをもたらします。
2階廊下(フリースペース)やキッチン、リビングにカウンターを設けて、家族の気配を感じながら、子どもが安心して勉強できる環境も大切だと思います。
子どもの成長を考えながら、家づくりに遊び心を加えることも子どもの心を豊かにします。
ロフトをよくつくるのですが、男の子も女の子も自分だけの隠れ家的な空間が好きです。
手製のブランコをぶら下げた家も建てたりしました。
子どもの時間は宝物です。
毎晩電気を消すと宇宙が壁に浮かびあがる畜光クロスは、夢までの間に子どもの脳裏にいろんな冒険が浮かぶと思います。夢の中までも…。
丸い窓や動物柄のクロスなど子どもの感性をくすぐる空間は自然と笑顔が生まれます。
クロスの柄は、大きくなると飽きてしまったり、子どもっぽいと心配されるとは思います。
でもそれまでが大切で、思い出の残り物になったとしても、お子さんには重要だと思いますよ。
子どもの笑顔を確認できる家族一同に集まる空間や、その土地の特性に合った、光や風の挿し込む間取りプランニングなど、子どもが元気に育つのは勿論、感性を伸ばすための家づくりに、徹底的にこだわり抜いています。